超効率おうち英語のすすめ
~全く新しい究極のミニマムメソッド~
小学生からの英語学習法

小学生英語で重要な5つの要素

こんにちは!

幼児教育アドバイザーのまこです。

そろそろ子どもも小学生。授業で英語も始まるし、自分は教えられないし、、、習い事どうしようかな。。。と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

英語を始めるといっても、調べれば調べるほど、英会話や自宅学習教材、お勧めYoutube動画などなど、沢山方法が在りすぎて情報迷子になってしまいますよね・・・

でも、安心してください! 英語学習はちゃんとポイントを押さえて進めていけば、特段苦労せず誰でも得意科目となる、とても夢のある科目なんです。

今回は、そのポイント「小学生から英語学習をスタートする上で大切な5つの要素」をお伝えしたいと思います。この5つの要素を意識して進めていくことで、中学生以降、英語力がぐーんと後伸びすること間違いなしです!!

小学生からの英語は遅いのか??

最近では、赤ちゃんの頃から英語の読み聞かせを行っている方、英会話教室や英語幼稚園に通わせている方など、就学前から英語に力を入れているおうちが多いですよね。

幼児の英検受験者数も過去5年間で41万人を突破するなど、今や幼児の習い事ランキングの上位には常に英語系の習い事が入っています。

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周りのお友達は早くから英会話学校に通ってる・・・完全に出遅れたわ

このように焦っている方も多いのではないのでしょうか。

大丈夫です。全く遅くはありません!

むしろ私は、小学生からが始めるのが一番効率が良いと感じております。

確かに、0歳から3歳頃の赤ちゃんは脳の吸収力と、音を聞き分ける能力がとても優れており、早くから英語の環境を作れば、自然と幼児期の脳の中に英語の言語回路が作られ、無意識的に英語を理解し、ネイティブ級の発音を身に付けられる時期です。

ただ、その環境づくりはある一定の条件が必要となります。

  1. 始める時期(早ければ早い方が効果が高い)理想は0歳~3歳。
  2. 多量のインプット(2000時間以上)
  3. ②の英語をアウトプットする場の創出

このような環境を作るためには、週1回の英会話教室じゃ時間が全く足りませんし、多量の英語を聞く素材を自分で用意したり、インプットした英語を自分事として「使う」機会を意識的に作らないと、バイリンガルのように英語を話せるようにはなりません。

早くから始めていてもやみくもだったり、中途半端な取り組み方だと、実はあまり効果は見込めないのです。

小学生は、幼児に比べると、確かに赤ちゃんほどの脳の吸収力は無いですし、聞き分ける能力も劣ります。しかし、青年期の子どもに比べれば、まだまだ伸びるポテンシャルが高い時期といえるでしょう。(※脳の吸収の臨界期は10歳前後と言われています。)

小学生は、徐々に論理的な思考力も育ってくるため、母国語方式で無意識的に英語を身に付けるのではなく、文法理解しながら効率よく進めていけることが大きなポイントです。

赤ちゃんの頃自分から文章を組み立てて発話出来るようになるには2000時間以上要しますが、小学生は論理的に英語を理解していく力が育っているので、文法が少しでも理解できると自分で文章を組み立てすぐにでも話すことができるようになるのです。

小学生ママ

でも、赤ちゃんから始めていないと、発音も日本語発音にならないかしら?流暢さも聞き取り能力も不安だわ・・・・

確かに、発音に関して言えば、小学生になると完全ネイティブのような発音を真似ることは難しくなります。

でも、果たして本当にネイティブ並みの発音って必要でしょうか?

実は、ビジネスシーンでバリバリ英語を使って仕事をしている人も、実は、日本人発音の方って結構いるんですよね。



例えばグローバルに活躍しているトヨタ自動車の社長、豊田章男氏。

彼は、どちらかというと日本人発音でお世辞にもネイティブのような発音とは言えません。しかし、彼は母校であるアメリカのバブソン大学で行った卒業式スピーチでアメリカ人から大絶賛されたのです。メモなどを一切見ることなく、ユーモアを織りまぜながら、堂々と大切なことを分かりやすく伝える彼のスピーチは、文化の壁を超えて人々の心を掴むことに成功したのです。

そうです。

いくら綺麗な英語を話せたとしても、中身が無ければそれは全く意味をなさないのです。

これからの時代に求められる英語力というのは、ネイティブ並みの発音、流暢さではなく、「相手に伝わる英語力」だということをご理解いただけましたでしょうか。

聞き取り能力(リスニング)に関して言えば、多量のインプットをすれば大人になってからでも、すぐにリスニング能力は向上します。(TOEICで手っ取り早くスコアを上げたい方は、リスニングに力を入れると比較的簡単にスコアアップできますよ♪)

ということで、安心してください!

小学生から英語を始めても決して遅くありません

むしろ大人に比べて脳が柔らかく、且つ論理的思考も育まれているため、効率よく英語を理解し学習を進めていくことができます。

さらに、進路に直結しない時期でもあるので、英語を勉強として捉えるのではなく、「遊び」として楽しく進めていける時期であることも大きな利点です。

ということで、小学生からの英語が実は一番の始め時と言えるのではないでしょうか。

小学生英語で大切な5つの項目とは?

上記にも書いた通り、小学生からの英語はとても効率よく英語を習得できるとても良い時期です。しかし、自我が芽生える時期でもあり、何も考えずにやみくもに進めてしまうと、英語が嫌いになってしまったり、中学生で早速英語につまづいてしまったり・・・と、色々と大変な問題も出てきてしまいます。

小学生から英語を始める場合、しっかりと押さえるべきポイントを以下にまとめましたのでご覧ください。

小学生英語 大事な5つの要素

  1. ゴールまでのロードマップを明確にする
  2. 後伸びするためのふかふかの土壌づくり
  3. 学校のテストを意識したおうち英語を目指す
  4. 単語力強化+文法理解
  5. モチベーションを喚起する仕掛けづくり

ゴールまでのロードマップを明確化する

まこ

そもそも・・英語を身に付けなければいけないのはナゼでしょう?

子どもに英語を身に付ける目的はなんでしょうか。

色々あるとは思いますが、やっぱり一番多く考えられるのは下記のような理由ではないでしょうか。

  • 中学、高校で英語嫌いにさせたくない、良い成績を取らせたい
  • 英語ができると受験や就職で有利になるため
  • 英語が理由で業務の幅が狭まったり、昇進のボトルネックにしてほしくない
  • 日本にとどまらずグローバルな視野、価値観を持ってほしい

これらの目的を達成するには、実は、人生の様々なステージにおいて、その時々で求められる英語力がきちんと備わっていれば、全く問題ないのです。

この「その時に求められる英語力」をしっかり把握していれば、変に周りを意識して焦る必要もないのです。

人生のそれぞれのステージにゴールを設け、そのゴールを達成するためにどのように取り組んでいくか。

そのロードマップをしっかりと理解することが大切です。

最終的なゴール=仕事で英語を使えるようになるレベルですが、これはTOEICスコアでいうとおおよそ730-780点くらいは必要です。

最低でも730点あれば電話の取次ぎやメールのやり取りくらいは問題なくできるでしょう。

さらに踏み込んでプレゼンやミーティング、交渉レベルになるとTOEICスコア800点以上は必要です。また、最近では実践的な英語力を測定するスピーキングテストを課す企業も増加しているため、TOEIC L&Rスコアに見合った点数、例えばTOEICスピーキングテストであれば130点以上は欲しいところです。

TOEIC730点以上の土台があり、普段から実務で英語を使っていればプラスアルファの自己努力で800点は比較的クリアしやすくなります。

まずは、最低でも就職活動の履歴書にTOEICスコア730点+Speakingテスト130点を書けるレベルを目指しましょう。

このように社会人で必要な英語力から逆算して、それぞれの人生のステージで必要なゴールを纏めましたの参考にしてくださいね。

おそらく、下記目標は少しレベルが高く感じられるかもしれませんが、今の時代の流れを考えると、現在小学生の子ども達は、高校や大学、社会人になる頃には、現在求められるレベルよりもはるかに高い英語力が求められると言われています。(詳細はこちらの記事に記載しております:)

危機感を持って、目標設定することが重要です。

後伸びするためのふかふかの土壌を作る

さて、これからのそれぞれの人生のステージで身に付けるべき英語力はイメージできたと思います。

私たちもそれなりに中学から英語に膨大の時間を割いて勉強してきました。でも、話せないという日本人がほとんど。大学卒業までに準1級レベル、TOEIC780点/Speaking130点を取るにはどうしたら良いのでしょうか。

パパ

今だって会社の昇格要件であるTOEICを受けるために必死に英語頑張ってるのに、思うような点数が取れないよ。そもそも自分が出来ないのに、本当に我が子に出来るのだろうか・・・

日本の英語教育は、最初はアルファベットを書く練習から始まり、そのまま文法中心に英語を学んでいくスタイルでした。

学生時代、英語に膨大な時間を割いているのに、思うように英語が話せない。

これは何故でしょうか。

例えば、英語学習のプロセスを、植物(樹木)に例えてみます。

多くの日本人は、後伸びする素地(土壌)が十分に出来ていないのに、いきなり英語の基礎となる文法や単語(=苗木)を植え付けようとしたので、大きな樹を育てることが出来ないのです。

大きくて丈夫な樹を育てるには、肥沃な土壌が必要です。

ガチガチで栄養の無い痩せた土地では、樹が生えたとしても根っこ幹も細く、風が吹いたらすぐに倒れてしまうでしょう。

英語学習も同じです。

英語の栄養分となるフカフカの土壌を育てることが大切です。

では、この栄養分たっぷりの土壌はどのような取り組みで手に入れることができるのでしょうか。

取り組みの事例をいくつか挙げておきますね。

  • 多量のインプットとアウトプット
  • 絵本を読む・音読する(沢山の単語やフレーズに触れる)
  • 日常生活で使える十八番フレーズを増やす
  • マザーグースやフォニックスに触れ、音法を体得していく
  • 前置詞のイメージづくり
  • 英語は楽しいというマインドづくり

このように、日頃から英語に触れて、脳内に英語の情報をたくさん入れてふかふかの状態にし、いつ種を蒔かれても大丈夫なくらい準備万端にすることが大切なのです。このような状態であれば、いくらでも英語能力は後伸びします。(大きな樹に成長します)

お勉強英語ではない、遊びの延長で取り組める小学生の時期は、この栄養を育てるのに十分な時間とポテンシャルがあります。 いきなり資格取得に向けたお勉強やネイティブとの英会話などに囚われず、先ずはこの土壌づくりを意識してみてくださいね!

ただし、小学校の期間は6年間と長く、低・中・高学年で方法を少し変える必要があります。高学年(小5くらい)からは論理的思考も十分育っているので、文法も意識しながら進めていく必要があります。逆に低・中学年は文法を説明しても混乱するだけなのでおススメしません。(※後ほど詳しくご説明します)

樹木以外でも例えることができますよ!例えば、スポーツ(サッカーなど)に例えると、英語の素地=持久力、基礎体力、精神力、柔軟性です。小学生低学年のうちは、まず基礎トレや精神力、持久力を鍛えるような練習、高学年頃からサッカーの詳しいルールや細かいテクニック(英語でいうと文法や単語)を覚えて実践的な練習に入っていきますよね。

いくら最初に上手いテクニックやルールを知っていたとしても、肝心の持久力や基礎体力が無ければ、練習にもついていけないし、選手として使い物になりません(笑)

学校テストを意識した超効率的なおうち英語を目指す

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最近はやりのおうち英語って、どんなことをすれば良いの?

パパも私も英語話せないけど、出来るのかしら?

今はやりのおうち英語、ネットで調べると色んな情報が出てきます。お家にいながらバイリンガルを目指す!とか、小学校で英検2級取りました!!とか、すごいおうちがたくさん出てきますよね。

英語が得意なパパママであれば、難なく英語の環境は作っていけますが、英語が苦手だと、やっぱりハードル高いと感じてしまいますよね・・・・

でも、安心してください!

実は、おうち英語ってもっと気楽に考えていただいて大丈夫なんです!!

そもそも目指すべきゴールは、前述の記事でも触れましたが、『人生の各ステージにおいて、その時に必要な英語力を持っていること』です。そう、別におうちでバイリンガルを目指さなくても、小学校で英検2級取る必要もないんですね。(もちろん取れるのであれば、それが良いに越したことありませんが・・・笑)

ネイティブのおうちのような環境を作るのではなく、私が目指す超効率的なおうち英語の目的は下記の通りです。

超効率おうち英語の目的
  1. 瞬発力を鍛える
  2. 自分事として覚えたフレーズを多用することで、長期記憶に残す
  3. 親子コミュニケーションの時間を増やす
  4. 英語を通して自己肯定感をアップさせる

さらに、おうち英語の内容を考える上で重要なポイントは2点です。

  • 学校のテストに出てきそうな間違いやすい文法や熟語をあえて多用すること
  • 自分の生活に落とし込んで、本当に普段から使う会話を英語にすること

間違えやすい文法や熟語 ー 例えば、前置詞の使い方が独特なものや、熟語系を意識的に使っていくなど。今まで自分がテストを受けてきて、あーこういう問題苦手だったー、よく間違ったなーって思うポイントを意識的に集めるのです。あと、小学生のおうち英語であれば、英検5級4級に出てくる熟語も要チェックです。中学校や高校のテストにも頻出しますし、日常的にもよく使われる表現なので、是非意識的に使ってください。

さらに、上記で集めた英語表現を自分の生活にそのまま落とし込んでいきます。日常的に何回も家で使っているフレーズありますよね?

「宿題やったの?」

「行く準備できた?出発するよ」

「今日学校どうだった?」

などなど。

先ずは1個でも2個でも良いので、出来るだけ英語に置き換えていってみましょう。何十回、何百回繰り返しているうちに、そのフレーズは自分事として使える十八番フレーズとなり、脳内では長期記憶で処理されていくので、簡単に忘れることはありません。そのフレーズが、テストで間違えやすいパターンだったり、文法であれば尚良しです。

十八番フレーズが定着すると、学校のテストでよく出題される、いわゆる長文穴埋め問題や語順問題などは、無意識的にサクサク解けるようになってきますよ!

学校の英語の成績が良ければ、自分は英語が得意なんだ。誰にも負けない!という自己肯定感がアップし、自ら積極的に英語の学習に取り組むようになります。

例えば、「Good Morning」のフレーズは日本人も多用する英語フレーズですよね。おはよう!と聞いたら無意識的にGood Morningと英語に変換出来ますよね。日常的に何回も何回も使うことで、このレベルに近づけていくことを目指しましょう。

ということで、おうち英語を始めるときは、数は少なくても良いので、意味のあるフレーズを積極的に集めるという作業が必要になりますので、最初はちょっと大変かもしれませんが、後からじわじわその効果を実感できるはずです。

このフレーズの集め方は、別の記事でご紹介しておりますので、是非ご参照ください。(参考: )

慣れてきたら、どんどん使える十八番フレーズを増やしていきましょう!

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最初から欲張ると、子ども達から反発されたり親も続かなくなるので、1個でも2個でも習慣的に言えれば良いかな~くらいの気持ちでOKです。慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。

単語力+文法理解の重要性

英語を話すとき、文法を考えるとすぐに英語が出てこなくなる。

これ、日本人あるあるですよね。

幼少期から英語を多量にインプット、アウトプット出来ている子ども達は、文法など意識せずに無意識的に英語の文章を作れますが、小学生から英語をスタートした場合、なかなかそこまでのレベルにはなれません。小学生英語は、しっかりと英語のルール(文法)を理解し、実践するというプロセスが必要になります。たとえ最初はあれこれ時間がかかったとしても、瞬発力を鍛えるトレーニングを行うことで、素早く文章を作っていくことができるようになります。

ただし、前述した通り、文法をしっかりと理解できる年齢は論理的思考が育ち始める「小学校高学年」くらいからなので、低学年のうちは、あまりあれこれ細かいルールを詰め込むのはNGです。逆に混乱しますし、英語嫌いになってしまうリスクが生じます。

では、小学校卒業までに、どのレベルの文法までを身に付ければ良いのでしょうか。

小学生の英語自宅学習で最も大切なことは、こどもに英語学習の正しい「型」を身に付けさせることです。一番基本となる「型」をすぐに口に出せる状態にすることが大切です。

(正直、基本の「型」さえマスターしておけば、外国人と最低限のコミュニケーションは取れます。)

小学生までに抑えておきたい基本の「型」

◆be動詞と一般動詞の現在形

◆肯定文・否定文・疑問文(疑問詞含む)

これらの文法はとても重要なのですが、他の文法項目と同じ時間配分のため、理解が不十分でも授業はそのままどんどん進んでしまいます。理解できないまま授業が進み、さらに難しい文法が出てくると、どんどん混乱して、結果、英語嫌いになってしまいます。

ベネッセ教育総合研究所の調査によると、約半数の中学生が英語に苦手意識を感じていると回答しました。また、その中の約8割の学生が中学2年の前半までに英語につまづいていることが分かりました。(下記データをご参照ください。)

出典:ベネッセ教育総合研究所『中3生の英語学習に関する調査〈2015-2018継続調査〉』より抜粋

上記の表を見ると、多くの学生が中学時代の前半で英語につまづいていることが分かります。なぜこんなことが起こるのでしょうか。

それは、小学校英語と中学校英語のギャップです。

小学校の外国語指導要領を参照すると、3.4年生の目標のコアとなるのは、「コミュニケーションを図る素地となる資質・能力」であり、主に「聞くこと・話すこと」が主となります。5.6年生になると「コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力」が求められ「読むこと」「書くこと」にもより焦点が当てられるようになります。

しかし、中学で求められる英語力と小学校で習う英語では、現実問題、かなりギャップがあるのです。100マス計算で有名な陰山秀男さんのツイートでは下記のように述べられています。

■今年の中学新入生は小学校英語を一通りやった初めての生徒。それで中学の英語の先生に聞くのだけれど、予想外の話が多い。例えば、最初の力試しテストの問題レベルはかつての中2レベルの過去形が普通に出るとか。一方生徒は聞き取りはいいけど、それを表記するアルファベットは曖昧だとか。

■中学はじめの英語単元は小学校の復習とか。疑問文の復習単元では、be動詞と一般動詞と助動詞の疑問文が一度に出てくるとか。それに覚えてるはずとされる英単語の数は700だけど、聞いたことがある程度でとにかく読めない、書けないとかで先生も途方にくれているとか。 たいへんだなあ。

■中学卒業時の学習単語の累計:前々回のゆとり教育時代は900,前回の脱ゆとりでは1200,そして今は小学校の700と中学の1800で2500

陰山秀男さんのツイートより抜粋

小学校までの英語はどちらかというと、コミュニケーション中心の楽しい英語ですが、中学校にあがると、英語の基本文法はマスターしている前提で授業が進んでいき、且つ、今までの時代とは比較にならないほどの沢山の単語のスペリングを求められるようになります。

つまり、机上で行う「お勉強英語」も決して疎かにしてはいけない、ということなのです。

音読やリスニングばかりに力を入れて、英語が出来る気になっている子は要注意です!

机上の学習習慣がないまま中学に入ると、一気に英語に面白さを感じなくなり、英語に苦手意識を持ったり、英語嫌いを発症してしまう可能性があります。

小学校低学年では、単語を目や耳から知識として増やすことに注力し、高学年からはスペルが書けるような取り組みも並行して行うことをお勧めいたします。

モチベーションを喚起させる仕掛けづくりとは

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うちの子、ゲームやYoutube三昧で、勉強大嫌い。どうやったら英語に興味を持ってくれるのかしら・・・

こんな悩みを持つ小学生パパママは多いのではないでしょうか。

小学生になると、友達の影響でゲームに興味を持ったり、お気に入りのYoutube動画を延々と鑑賞する子も少なくありません。また、友達と遊びに出かけたり、他の習い事などで、おうちで過ごす時間も就学前に比べだいぶ少なくなっていきますよね。

このような理由で小学生におうち英語を進めるのは、なかなか大変です。

ネットなどでおうち英語を調べると、出来るだけ、家の中で英語に触れる環境(時間)を作ることが重要だと言われていますが、小学生のおうち英語は、まずその時間を捻出するのも無理ですし、例え時間を捻出出来たとしても、思い通りに子ども達が向き合ってくれないケースがほとんどでしょう。笑

無理してパパママが英語に触れる時間を強要することで、子ども達は間違いなく反発します。小学生はしっかりと「自我」が芽生えているので、この「自我」を尊重しながら進めていかなければなりません。

では、どうやったら小学生の子どもが前向きにおうち英語に取り組んでくれるのでしょうか。モチベーションを持って取り組んでもらうには、実はこの3つの要素が大切なキーとなります。

小学生英語:モチベーション喚起に必要な要素
  • 目的(意味)の明確化:なぜ、おうち英語を実践するのか?
  • ワクワク感:小学生がワクワクできる教材選び
  • 目標を設定し、目に見えるかたちで達成感を味合わせる

まず、小学生は、おうち英語を実践する目的(意味)にしっかりと理解していないと(腑に落ちていないと)なんでこんなことやらなきゃいけないの?と、反発し、なかなか親の思い通りに行動してくれません。将来なぜ英語が必要になるのか、また、なぜおうち英語を進めなくてはいけないのか、この理由を、きちんとひざを突き合わせて子どもに説明し、納得させることが大切です。

親と子の足並みが揃わないと、小学生のおうち英語は成立しません。

また、普段から刺激的なゲームや楽しいアニメ、テンポの良い音楽や動画などに見慣れている子ども達にとって、素材選びも重要です。赤ちゃんが読んだり聞いたりするのにちょうど良い動画や素材は子ども達はすぐに飽きてしまいます。

小学生に合った素材、洋楽やアニメなど、自分の子どもが何に興味を示してくれるかをしっかりと見極め、その上で素材探しをする必要があります

また、ゲーム的要素も必要です。おうち英語の取り組みをポイント制にして、達成できたらプチご褒美が貰えるなど、、、各家庭に合った方法で進めてみてください。

また、上述した「実践する目的を明確化する」にも繋がりますが、自分の行っている取り組みに、明確な目標を作ることが大切です。目指すべきゴールが見えないまま取り組んでいても、長続きさせるのはとても大変です。最初はやる気になっていても、そのうち、なんでこんなことやってるんだろう・・・と自分を見失ってしまいます。

長期・中期・短期目標を設定し、まずは一つ一つ目の前のゴールを達成させる工夫が必要となります。

例えば、スイミングスクールでも同じことが言えますね。テストに合格して昇級するたび帽子の色が変わっていきます。次は青帽子を目指すぞ!とか、やった合格した!と喜んだりしますよね。まさにその小さな達成感、成功体験、刺激が小学生のモチベーションを喚起させる仕掛けなのです。

英語も同じです。何か目に見えるかたち-英検でも良いですし、一冊本が読めるようにでも良いです。大きな目標も大事ですが、まずは目の前の小さな目標をいくつか設定し、その達成感を味わえるような仕掛けづくりをお勧めいたします。

それぞれ、他の記事で取り組み事例を挙げておきますので、是非そちらもご参照くださいね!